山梨の希少植物たち

山梨県レッドデータブックに記載された植物の紹介

その他の山梨県絶滅危惧種

その他の山梨県の絶滅危惧の植物

科別分類による山梨県絶滅危惧の植物のうち、その科に属する植物が4種類以下のものについてはこちらのページで取り上げて行きたいと思う。随時追加して行く予定である。 山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR) マツバニンジン(アマ科) (2018山梨県CR 2005山梨県CR 2…

ヤマゴボウ (ヤマゴボウ科) Phytolacca acinosa Roxb.

山地の道路脇の林縁や荒れ地を好んで生育する多年草である。ヒマラヤ~中国原産の帰化植物と言われている。茎の高さは40〜80㎝になる。上部で分技し、茎頂に穂状花を密に着ける。花は白色、雄蕊の葯は淡紅色なのが特徴である。果実は 5 〜 8 個の分果。秋に…

ドクゼリ(セリ科)Cicuta virosa L

湿原や湿地に生育する多年草である。地下茎が太く、節間部が中空で竹の根に似る。茎は枝を分け高さ1m になる。葉は 2 ~ 3 回羽状複葉で、小葉は長楕円状披針形。花は白色で複散形花序(ふくさんけいかじょ)、3mm程度の小さい花が同じ長さの花茎の先に放射…

ホソバハナウド (セリ科) Heracleum lanatum Michx. subsp. akasimontanum (Koidz.) Kitam.

亜高山帯の渓流沿いに生育する大型の多年草。高さ150 ~ 200㎝。葉は大きく、3 出羽状複葉で小葉は3深裂し、細長く先が尖る。夏期に大型の複散形花序をつける。花序の周辺の花は他よりも大きく、また外側の 1 弁が大きく2 裂する。 葉の形については母種の…

アオホオズキ (ナス科) Physaliastrum japonicum (Franch. et Sav.) Honda

山地帯の湿った樹林下に生育する多年草である。茎は柔らかく、まばらに分技し 40 〜 70㎝になる。葉は互生し、長楕円形で1㎝程度の葉柄がある。花は葉液に下向きに1、2個つき、垂れ下がる。花冠は直径約1.5㎝の広鐘形で淡緑色、短毛が密生し、先が5つに浅く…

ヒメシャガ(アヤメ科)Iris gracilipes A.Gray

やや乾いた林縁を好んで生育する多年草である。葉は薄くて草質、2列に互生し、長さ20~40cm、幅5~15mmの剣状で光沢は無い。花は径 5㎝程度で淡い紫色、花被片は6個あって平らに開き、外側の3個の花被片には青紫色の脈や黄色の斑紋がある。内花披片はさじ型…

ホザキヤドリギ(オオバヤドリギ科)Loranthus tanakae Franch. et Sav.

本州中部から北部に分布し、ナラ類やクリ、ズミなどの大木に寄生する落葉低木である。葉は対生し、葉身は長さ2~3㎝の長楕円形で先端は円い。花は大きさ2.5㎜くらいで黄緑色、花被片は6枚で枝の先端に穂状に付ける。果実は5~6㎜の球形で淡黄色に熟す。…

ムラサキタカネアオヤギソウ 別名タカネシュロソウ(シュロソウ科)Veratrum maackii Regel f. atropurpureum (Honda) T.Shimizu

高山帯の草地を好んで生育する多年草である。花期は7~8月。茎は高さ20~40㎝なり赤紫色で、基部にシュロの繊維のようになった古い葉鞘が残る。葉は長さ6~15㎝の線状披針形で先はやや尖り、茎の下部に集まる。花は紫褐色で花被片は6枚の楕円形~倒披針形…

マツノハマンネングサ(ベンケイソウ科)Sedum hakonense Makino

落葉広葉樹の幹上にコケやシダとともに着生する多年草である。花期は7~8月。茎は基部で枝分かれし、花茎の高さは5~10㎝になり、基部は紅紫色を帯びることが多い。葉は互生して柄は無く、やや肉厚な扁平な線形で先端は円形である。花は4数性で枝先の集散…

ミヤマツチトリモチ(ツチトリモチ科)Balanophora nipponica Makino

落葉広葉樹林下に生える葉緑素を持たない寄生植物で、カエデ属(ウリハダカエデ、ウリカエデ)等の根に寄生する。雌雄異株だが、雄株は発見されていない不思議な植物である。黄赤色~褐色の楕円形~長楕円形の花序で高さ5~15㎝、花というよりもキノコの仲…

ヒメザゼンソウ(サトイモ科)Symplocarpus nipponicus Makino

山地の湿地に生育する多年草である。特に湧水の場所を好んで生育する。花期は5~6月。葉は早春に出て葉身は卵状楕円形、長さ10~20㎝、幅7~12㎝と、花に比べて大きな葉を出す。花序の仏炎苞は暗紫褐色で大きさは2~5㎝ほど、結実するとパイナップルのよう…

ヒナノキンチャク(ヒメハギ科)Polygala tatarinowii Regel

日当たりの良い山野に生育する1年草である。花期は7~9月。茎は根元から分岐して高さ7~15㎝になり、隆起線がある。葉は薄く卵円形~楕円形で辺縁に毛がある。花茎の片側に偏って小さな淡紫紅色の小花を多数房状に付ける。花は根元に近い部分から咲き始…

マツバニンジン(アマ科)Linum stelleroides Planch.

日当たりの良い草地に生える高さ40~60㎝の1年草である。花期は8~9月。全体に無毛で、茎は上部で枝分かれする。葉は互生し、狭長楕円形で先が尖り、柄は無い。花は1㎝大の赤紫色で、基本的に1日1~2個ずつ花を咲かせ、午前中に咲いて午後には散って…

シラヒゲソウ(ニシキギ科)Parnassia foliosa Hook.f. et Thomson var. foliosa

山地や渓谷のやや湿ったところに生育する多年草である。草丈は12~40㎝。葉は互生し、茎を抱くようにハート形の葉を数枚付ける。茎の先端に花弁の縁が細かく切れ込んだ白い花を1個付ける。南アルプスや県南部の渓谷沿いで生育を確認している。花期は8~9…

ミヤマハナシノブ(ハナシノブ科)Polemonium caeruleum L. subsp. yezoense (Miyabe et Kudô) H.Hara var. nipponicum (Kitam.) Koji Ito

亜高山帯の渓谷沿いに生育する多年草である。花期は7~8月。背丈は30~80㎝で、葉は羽状に全裂する。花は淡青紫色で散房状に多数付き、花冠は5裂する。山梨県では北岳を中心とした渓谷沿いに分布し、特に大樺沢には多い。 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) …

ベニバナヤマシャクヤク(ボタン科)Paeonia obovata Maxim.

山地の落葉広葉樹林の林床に生育する多年草である。葉の裏面に軟毛を散生し、花弁 は紅色~淡紅色、花柱はやや伸長し外に強く曲がる。茎は緑白色を帯び 100㎝に達する。花期は6月。山梨県では富士山麓および南アルプス山麓の限られた場所に生育しており、個…

ムシトリスミレ(タヌキモ科)Pinguicula vulgaris L. var. macroceras (Pall. ex Link) Herder

亜高山帯~高山帯の湿り気の多い岩場や草地に生育する多年草の食虫植物である。葉は長楕円形でロゼット状につく。花茎は 1 ~ 3 本出て高さ5~15㎝になり、上方にまばらに腺毛がある。花は淡紫色で、花冠には細長くまっすぐな距がある。花で虫を捕食するので…