山梨の希少植物たち

山梨県レッドデータブックに記載された植物の紹介

ウスギムヨウラン(ラン科)Lecanorchis kiusiana Tuyama

 広葉樹林下に生育する菌従属栄養植物の多年草。茎は直立し高さ10~20㎝になり黄褐~黄緑色を呈する。鱗片葉が互生し、3~4個付く。茎頂に総状花序に2~8個花を付ける。花は淡黄褐色で半開して咲く。萼片および側花弁は倒披針形で長さ13~15㎜、側花弁は萼片よりやや幅が広い。唇弁は先端が浅く3裂し、側裂片は小さく中裂片は肉質で縁に白色の毛状突起が密生し、内面には先端が赤紫色の毛状突起が密生する。果実は楕円形の蒴果となり、直立して黒変する。花期は5~6月。地球温暖化によるものか、南部町で近年発見された。生育地は限られているが今後増えてくるかもしれない。

 2018:山梨県カテゴリー:なし  2017:環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)

 

 咲き始めのウスギムヨウラン 2025年6月 南部町で撮影

 咲き始めたばかりの花

 花は淡黄褐色で半開して咲く。

 新鮮なウスギムヨウランの花

 唇弁には白色の毛状突起が密生し、中央部の裂片の突起は先端部が赤紫色を呈する。

 花期を少し過ぎた頃のウスギムヨウラン

 昨年の花殻と一緒に生えたウスギムヨウラン。果実は直立して黒変し、冬期に割れて種を飛ばす。

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